東京メトロ南北線の本駒込駅を降りて、本郷通りを北へ5分ほど進むと、諏訪山吉祥寺が見えてきます。ここは枝垂れ桜がとても美しい。
枝垂れ桜と歴史ある建造物は、とても美しいです。
諏訪山吉祥寺は桜以外にも歴史的なものが多いので、今度またゆっくり来てみたいと思います。
諏訪山吉祥寺
〒113-0021 東京都文京区本駒込3丁目19−17
<諏訪山吉祥寺の由来>
曹洞宗の寺院。1458年、室町時代の武蔵国守護代であった太田道灌が江戸城築城の際、井戸の中から「吉祥増上」の文字のある金印が発見されたので、青巌周陽を開山として千代田区の和田倉門に創建。徳川家康の入府に伴い、1591に神田に移転。明暦の大火(1657)後、当地へ移転した。
江戸時代には曹洞宗の栴檀林(駒沢大学の前身。僧侶の養成機関として一千余名の学僧が学んだ)として数多くの末寺を擁していた。
吉祥寺は七堂伽藍を具える大学寮だったが、東京大空襲で経蔵以外は全て焼失。本堂と客殿と庫裏が再建され、往時の面影を伝えている。
現在の武蔵野市にある吉祥寺は、1657年の明暦の大火で被災した吉祥寺の門前に住んでいた町人たちに対し与えられた移住地だそうです。
<諏訪山吉祥寺のご本尊>
釈迦牟尼仏(お釈迦様の尊称)
<参考>
吉祥寺を後にして、本郷通りを南方向に進んでいくと、大きな布袋様の像が現れて驚きました。
布袋尊の隣には、写真では見えづらいですが、江戸札所十番の石標が立っています。ここは浄心寺というお寺、東京都内の観音お遍路コースで、江戸三十三観音霊場の一つとのこと。観世音菩薩は、33通りに姿を変え、人々を救済するということから全国各地に三十三観音霊場があるそうです。
朝の9時くらいでしたが、観光客もいました。
桜ももうすぐ葉桜に変わっていく季節になりましたが、日本の寺社や公園には桜が多くて気軽に楽しめるのがいいですね。
〒113-0023 東京都文京区向丘2丁目17−4
浄心寺の由来
浄心寺は、元和2年(1612年、徳川2代将軍秀忠の頃)に、還蓮社到誉文喬和尚を開山上人とし、湯島妻恋坂付近に創建。その後、八百屋お七の振り袖火事として知られる江戸の大火により焼失し、現在の地に移転。
東京大空襲で焼けた後、第23世住職・小池政雄和尚と千代夫人が檀信徒の協力を得て、復興。政雄和尚は戦争で左足を失いながらも、江戸観音札所の第10番に指定されている「子育て桜観音」こと十一面観世音菩薩像をはじめとする阿弥陀三尊像、四天王像、虚空蔵菩薩像等、仏像を建立した。
ご本尊
札所とは、納札する寺の意味。昔はお寺を巡礼する際に、木の札に願い事や名前を書いて柱に打ち付けたという。今は木札を納めず、逆に御朱印を集めるように変わっていった。
布袋尊とは、弥勒菩薩の化身。いつも笑顔を絶やさず人々に接して、大きな袋には宝物がいっぱい入っている。笑門来福、夫婦円満、子宝の神。
弥勒菩薩とは、釈迦の滅後5億7600万年後にやってきて人々を救うという未来仏。今は兜率天(天界)で待機中。
参考